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09/09〜12[競走部]第81日本学生陸上競技対校選手権大会

野澤、400mHとマイルで優勝!多種目優勝に大きく貢献


 「日本選手権ではロンドンオリンピックの切符を得ることができなかった。その悔しさが今回の試合につながっていると思う」
そう語る野澤啓佑(スポ3)は今大会400mHと4×400mR(マイル)に出場。2種目ともに優勝を果たし、浦野晃弘主将(スポ4)からも「全カレの活躍者は野澤」と大絶賛を受けた。


 

 「野澤を筆頭に活躍目覚ましい3年生たちが4年生とともに引っ張ってくれている」と浦野主将からの評価も高い。

 初優勝を飾った男子400mHでは、予選を49秒79、準決勝では自己新記録となる49秒49を出し、ともに組1着での通過を果たした野澤であったが、大会直前まで調子は思わしくなかったようだ。
「あまり速いスピードで走れなかったり、ハードルを跳んでも上手く跳べなかったりっていうのがずっと続いてて。2週間前からほとんど走ったりせずに休養という形で調整してきた」という野澤。「走ってない分不安があった」そうだが、その不安は予選の走りで払拭された。
 続く準決勝についても「予選1本走って踏ん切りがついたというか。予選で走った流れを継続すればタイムも出るだろうし決勝も行けるだろうと思い、リラックスして走れた」と振り返り、危なげない走りで決勝へと駒を進めた。
 そして最終日。「200mから切り替えてそこから最後までいけるか、テンポアップした走りでどういう走りができるか」を考えながら臨んだ決勝では、ロンドンオリンピック代表の舘野(中央大)らをくだし、トップでゴール。
「優勝できたことは本当にうれしい」と素直に喜びつつも、「レース内容を考えるとまだまだだし改善点もある」とさらなる飛躍に向けて冷静さも失わなかった。


 

 熾烈な優勝争いとなったマイルリレー。アンカーまでもつれ込んだ接戦を野澤が制した。写真は3走浦野と4走野澤(写真手前)。

 アンカーを担ったマイルリレーについては「うれしいの一言」と振り返り、「直線に出たら行くぞという形で構えていた」と言う通りラスト100mで見事な走りを見せ、スタンドの歓声をさらった。

 多種目優勝に大きく貢献した野澤だが「特に自分が貢献したというよりは皆で勝ち取ったという感じです」と謙虚な姿勢を忘れない。
 「今日のレースで足りなかった部分を改善し次の試合に活かしたい」という野澤の次なる出場予定は毎回自己ベストが出ているという国体だ。
「今回も毎年の流れでいったらまた(自己ベストが)でるかなって。勝手な想像ですけど(笑)」と次なる舞台でも向上心をのぞかせる野澤。さらなる飛躍が期待できそうだ。

 

【野澤啓佑結果】
◇400mH
予選2組4レーン 49秒79(1着) 準決勝進出
準決勝1組4レーン 49秒49(1着) 決勝進出、早稲田新記録
決勝3レーン 49秒59(1位)
◇4×400mR
予選2組5レーン 牧野-木村-永野-野澤 3分08秒91(1着) 決勝進出
決勝 4レーン 牧野-竹下-浦野-野澤 3分05秒75(1位)

関連URL
早稲田大学競走部公式サイト

(TEXT=関谷公子、PHOTO=猪野史夏、矢野真由実)

 


 
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